このブログについて(自己紹介)


一般論や正論ではなく、「わたし」を主語にしたことばを語ります。

2016年1月23日土曜日

Jazz好きのためのバスクラリネット、もしくはバスクラ好きのためのJazz



管楽器の中で最も好きなのがバスクラリネットだ。


と言っても、大体の人は理解してくれない。

先日、友達に話したら、「良いとかじゃないけど…Marcus Millerが吹いてるよね……それしか知らない。」と言われた。彼女は割と音楽好きで自身も音楽やってる人なんだけど、それでもその程度だ。

吹奏楽部の経験のある方は、バスクラがユーフォニウムと並んで地味でネクラっぽい、最も華のない、多感なお年頃の女子ができればやりたくない楽器であることはお分かり頂けるかとおもう。だって座って吹くと足開かなきゃいけないし、吹奏楽部の女子にとってはある種の屈辱の楽器なのだろう。。。
それこそ先日の荻窪に対する西荻窪のオマケ感じゃないけれど、クラリネットをグレードダウンした感じ、「クラの人数多いから悪いんだけど誰か一人バスクラやってくれない?」ってじゃんけんで負けた人が泣きを見る、その程度の立ち位置だと思う。


でもね、バスクラってすごくいいんですよ。クラリネットの、柔らかくてのびやかな木のぬくもりと、バリトンサックスにも劣らない低音の力強さの、両方を持ち合わせている。優しいけどスポーツマンな個性派なオトコ、って感じだ。あるいは、生け花が趣味でおっとりしているけど剣道四段も持っている女の子、って感じかなぁ。

それでも、地味な楽器なので奏者は少ない。探すのにもなかなか苦労する。そして、バスクラをやるような人は大体変人なので、演奏も往々にしてヘンタイである。

ともかく、バスクラの魅力を少しでも分かって貰えたらいいなぁ、と思ったのと、
同じようにバスクラが好きだけどアルバムが見つからない、って人に情報を共有したい、という思いから、バスクラ奏者や、バスクラの演奏が聴けるアルバムをここで紹介していきたいと思います。
インストとかだったらたくさんあるのかもしれないけど、私の守備範囲ではないので、今回はJazz畑に限って紹介していきます。(リンク先は基本的にiTunesです)
みなさんも、情報ありましたら教えていただければ嬉しいです。

******************************************************************

まずは、なんと言っても、Eric Dolphy。たぶん、ジャズのプレイヤーでバスクラ吹いている人の中では最も有名でしょう。

アルバムLast Dateはジャケットもバスクラ。一曲目の出だしからバスクラの迫力あるソロで引きこまれます。

ほかにも、Outward BoundにはOn Green Dolphin Streetが入っていたり、John ColtraneのLive at The Village Vanguard、Ornette Coleman Double Quartet のFree Jazz にも参加。 


冒頭でも触れましたが、Marcus Millerは存命のプレイヤーでは最も有名。今となってはDolphyよりも有名かな…彼はベーシストだけど、サックスとか管楽器もたまに吹いていますね。
2007年のアルバムFreeではWhen I Fall In Loveを演奏。Jazz For Japanに参加した際も、Body And Soulにベースとバスクラで参加しています。演奏が良いかどうかは言いません。

まぁ、この二人は例外的に有名なので、敢えて紹介しなくても良かったかな…


今はもう吹いていないけど、David Murrayはバスクラだけをフィーチャーしたアルバム、Ballads For Bass Clarinetを出している。6曲全てバスクラという、バスクラ好きには大変嬉しいアルバム。


クラリネット奏者として有名なEddie Danielsは、すごく好きな奏者のひとり。アルバムBlue Bossaの一曲目のタイトル曲、A Flower For All Seasonsなどで聴けますが、これはすごくいい。



Bennie MaupinはHerbie HancockのMwandishiやMiles DavisのTribute to Jack Johnsonに参加していますが、あんまり出番は多くないです。アルバムの中でも、バスクラの出番は一曲だけ、というのが多い。



サックス奏者としか思っていなかったが、実はChris Potterもバスクラも吹く。これは、かなりいい。とてもいい。もしかしたら一番好きかもしれない。UltrahangではBob DylanのIt Ain't Me Babeを演奏している。



有名どころは、ここまでですかね。あとは、マイナーな奏者になってしまいます。。。ヘンタイ(良い意味で)度も格段に高くなります。

Michael Lowensternはヘンタイに属する。
動画では結構サイケなことをやってますが、アルバムSwayなんかは、安心して聞ける曲もそこそこあります。
こんな、ちょっとアタマおかしそうな演奏もしてるけど…


Jason Steinはもっとヘンタイ度が上がります。とくにIn Exchange For A Processは全曲バスクラソロ。特に4曲目のPaint By Numbersなんか、ほとんど楽器から音を出さずに、息をひゅーひゅーしたり、ぴーぴーいわせたり、プクプクしたり、前衛的な演奏をしています。。。が、バスクラの音の特性が一番よく活かされているかもしれない。

かれは、Andrew Trimの花見カルテットというプロジェクトにも参加している。このアルバムは、春の海、さくらさくら、赤とんぼといった日本の曲を集めている。。。

なぜ花見でこのジャケットなのかは不明。

無難なHerbie Mann。アルバムThe Great Ideas of Western Mannの中の、The Theme, Lady Bird, Get out of Town, Is It True What They Say About Dixie? , A Handful of Stars, A Stella Performanceなど何曲かに入ってます。

他にも、Bob Mintzer。アルバムはいくつか出しているが、どこでバスクラが聞けるのかは不明。

Joris Roelofs。動画のトリオでAliens Deliberating というアルバムを出している。悪くない。


ほかにも、Barney Bigard, Adam Kolker, Myron Walden,Ben Goldbergなどがたまにバスクラを吹いてるみたいですが、どのアルバムで聴けるのかは分からないです…調査を進めます。

そういえば今年の春頃に佐藤浩一くんのグループのアルバムが出る予定で、土井徳浩さんがクラとバスクラで参加していたはず。佐藤浩一Groupはいつだかのすみだストリートジャズフェスティバルで聴いて一目惚れしたので、とても楽しみである。。

随時更新していきたいと思いますので、情報あれば教えてください。



【関連記事】
北欧ジャズへの誘い(1)
北欧ジャズへの誘い(2)

0 件のコメント:

コメントを投稿